中井町生物多様性調査速報 その1

セグロイナゴ

カヤコオロギ

ヒガシキリギリス
本町では、生物多様性を支える半自然環境である草地や雑木林、水田、水路について、2年間の計画で予備調査を進めています。この調査は、希少な生き物が住む可能性を探るとともに、それらの生息地の現状を把握し、本調査の計画に反映することを目的に実施しています。 今回は草地環境での調査速報です。町内の草地は広大ではないものの、小規模ながら町全体に連続して広がっており、希少種が暮らす大切な場所となっています。神奈川県内では本町にのみ生息するセグロイナゴの現存や、神奈川県レッドデータ生物報告書2006において絶滅危惧2類に指定されたカヤコウロギの生息する草地が確認されています。また、同報告書で準絶滅危惧種に指定されたクロツヤコオロギが町内全域に生息していることもわかりました。 今後は、夏に「ヒメシオン」という希少な植物や「ヒガシキリギリス」などの昆虫の調査を行い、冬にはススキ原でカヤネズミの古巣の探索を予定しています。そして翌春にはヒバリのさえずりを調べ、町全体の草地における生物多様性の現状をさらに明らかにし、本調査が充実するようにしていきます。
次回は、水田や湿地、河川における生物多様性について、調査結果を速報する予定です。新たな発見を楽しみにしていてください!
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更新日:2025年09月10日