熱中症にご注意ください

更新日:2023年06月05日

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熱中症は命にかかわる病気ですが、対策をすることで防ぐことができます。

梅雨明け後の7月下旬に多く発症しますが、近年では暑くなり始める4月頃から発症しだし、急に熱くなる日などに注意が必要です。

また、梅雨の時期も、熱中症になりやすくなっています。

高齢者や小さなお子さんは、特に注意が必要です。

田植えや畑仕事などにも注意しましょう。

熱中症について正しい知識を持ち、なるべく早い時期から予防に努めましょう。

熱中症対策にエアコンの試運転を!

例年、エアコンの購入・設置・修理が夏季に入ってから集中し、待ち時間が発生しています。
本格的な夏を迎える前に、エアコンの試運転を行っていただき、エアコンの設置・修理を早めに行うことで、自宅等での熱中症対策等を進めることが重要です。

熱中症とは

熱中症は、気温や湿度が高い環境下にいることで体内の水分や塩分などのバランスが崩れ、体温調節ができなくなり発症します。めまい、頭痛やだるさなどの症状のほか、けいれんや意識障害などがおこることもあります。

運動などをしていなくても、体からは1日約2.5リットルの水分が失われます。

室内でも熱中症になることがあり、高齢者や乳幼児、病気や体調不良の人は特に注意が必要です。

熱中症警戒アラートについて

熱中症警戒アラートとは

「熱中症警戒アラート」は、気象庁と環境省が共同で発表する、熱中症の危険性が極めて高くなることが予測された場合に危険な暑さへの注意を呼びかけ、 熱中症予防行動をとっていただくよう促すための情報です。

 熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境(最高暑さ指数33℃以上)になると予想される日の前日の夕方17時、または当日の朝5時に都道府県ごとに発表されます。

また、登録をするとメールやLINEで、環境省から直接「熱中症警戒アラート」を受け取ることができます。詳しくは、下記「熱中症予防情報サイト(環境省)」よりご確認ください。

運用期間

令和5年4月26日(水曜日)から10月25日(水曜日)まで

暑さ指数(WBGT)とは

暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、 人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい下記の3つを取り入れた指標です。

  1. 湿度
  2. 日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境
  3. 気温

熱中症になりやすい人

  • 高齢者
  • 乳幼児
  • 暑さに慣れていない人
  • 普段から運動をしていない人
  • 肥満の人
  • 寝不足や体調が悪い人
  • 運動部の一年生
  • 持病のある人

熱中症の症状

軽症の場合

  • めまい
  • 立ちくらみ
  • 筋肉痛
  • こむら返り
  • 気持ち悪さ

中等症の場合

  • 頭痛
  • 吐き気、嘔吐
  • 身体のだるさ

重症の場合

  • 意識を失いかける、失う
  • 呼びかけに応えない
  • 筋肉のけいれん、ひきつけ
  • 手足の痺れ
  • まっすぐ歩けない
  • 高体温

熱中症の予防方法

「水分補給」と「暑さを避ける」ことが大切です

のどが渇かなくても、こまめに水分補給

一般的に、1日の飲水量の目安は大人の場合1.2リットルです。

ただ、一度にたくさん水を飲んでも排泄されてしまいます。

例えば、朝起きた時や寝る前、入浴の前後など、生活の節目に飲むことを習慣づけると、続けやすいです。

運動する時は、15分ごとに水分補給

(注意)

  • スポーツドリンク等による「糖分」の摂りすぎに注意しましょう。
  •  家の中で普通に生活している場合にかく汗は、それほど塩分が濃くないので、塩分を積極的にとる必要はありません。

熱中症になりにくい工夫

  • 温度計を使って、室温を確認しましょう。
  • 扇風機やエアコンを使って温度調整(室温28度以下、相対湿度60パーセント以下が目安)します。
  • すだれ、カーテンなどで、室温が上がりにくい環境を整えましょう。
  • シャワーや冷やしたタオルで体を冷却。特に、氷で首やわきの下などを冷やすのは効果的です。

外出時の準備など

  • 外出時は水分をこまめにとり、日陰を利用してこまめに休憩しましょう。
  • 帽子や日傘で直射日光をさえぎることも大切です。
  • 通気性の良い、吸湿・速乾の衣服着用がおすすめです。
  • 急に暑くなる日や、暑い時間帯には、外出や屋外の作業を控えましょう。

日頃の体調管理

  • 起床時は既に脱水状態になっているので、朝、起きたらすぐに水分補給します。
  • 1日3回、バランスのよい食事で体調を整えましょう。
  • ウォーキング等の有酸素運動を汗ばむ程度の強度で20分から30分行い、暑さに負けない体力をつけましょう。
  • 寝不足は、体温調節機能を低下させるので、しっかり睡眠をとりましょう。
  • 飲酒した翌日は、脱水症状になりやすいので要注意(アルコールは尿の量を増やし、体内の水分をより排泄してしまう作用があります)。

子どもの熱中症について

子どもは、大人に比べて地面からの距離が低いところに体があり、大人以上に熱の影響を受けやすいです。

のどがかわく前に水分補給をしましょう。出来るだけ、塩分の入っているスポーツ飲料や経口補水液もオススメです。

予防方法・気をつけること

  • 気温、天気に合わせた服装をする習慣を身につける(帽子も活用しましょう)
  • 車内、室内では適切にエアコンを活用する
  • 車内、室内で長時間一人にしない
  • 普段から適度に運動をして、汗をかく
  • 小まめに日陰で休憩する
  • 長時間日なたに留まらない(ベビーカーの場合も同様です)
  • おしっこの量・回数に気をつける
  • 睡眠環境を整え、質の良い睡眠をとる
  • 暑さ指数を確認し、1日の行動を予定する

高齢者の熱中症について

高齢者は温度に対する感覚が弱くなっているため、暑さの自覚がなくても熱中症にかかる危険があります。

熱中症患者のおよそ半数は65歳以上のかたです。熱中症は、日中の炎天下だけでなく、室内でも、夜でも多く発生しています。

高齢者はとくに注意が必要です。周囲の人が積極的に声をかけて予防対策を促しましょう。

予防方法

  • のどが渇かなくても定期的に水分補給をしましょう。入浴の前後や夜寝る前、朝起きたときも忘れずに。
  • 室温をこまめにチェックしましょう。気温や湿度の高い日には、適度にエアコンを使いましょう。シャワーや冷たいタオルで効果的に体を冷やすことができます。
  • 外出時は涼しい場所でこまめに休憩をとりましょう。
  • 汗をたくさんかいた時は水分だけではなくミネラルの補給も大切です。夏野菜や果物を食べることも、水分とミネラルの補給に効果的です。

熱中症になりやすい時期

5月の暑い日

5月でも急に気温が25℃以上となることもあります。体が暑さに慣れていないため、熱中症になりやすくなります。

梅雨の晴れ間

梅雨の晴れ間で気温が上がる日は、温度も湿度も上がる可能性があるので、熱中症になりやすくなります。

梅雨明け

梅雨明け後は、晴れて気温が高くなる日が続くことが多くあるので、熱中症になる方が急増します。

お盆明け

長期のお休みで、体が暑さに慣れていない状態に戻りやすくなり、お盆明けの活動で熱中症になりやすくなります。

自力で水が飲めない、意識がない場合はすぐに救急車を!

  • 熱中症が疑われるような症状が見られた時には、まず、意識があるかを確認してください。意識がない場合は、すぐに救急車を呼んでください。救急車が到着するまでの間、涼しい場所に避難させて、服を緩めて体を冷やしましょう。
  • 意識がしっかりしている場合でも、反応がおかしい場合は、すぐに救急車を呼んでください。また、自力で水が飲めない場合は、病院での点滴が必要ですので、医療機関に搬送してください。
  • 意識がしっかりしている場合は、涼しい場所に避難させて、服を緩めて体を冷やしましょう。自力で水が飲めるようであれば、水分と塩分を補給して様子を見ましょう。しばらく様子を見ますが、誰かが付き添い、症状に変化がないかどうか見守ることが重要です。症状が改善されなければ、医療機関で受診してください。症状が改善された場合は、そのまま安静にしてゆっくりと休みましょう。

熱中症情報に関するホームページ

神奈川県

厚生労働省

環境省

気象庁

消防庁

この記事に関するお問い合わせ先

健康課 健康づくり班
〒259-0197
神奈川県足柄上郡中井町比奈窪56
電話番号:0465-81-5546
ファックス:0465-81-5657
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