ちょうちょう発し その16 2025年3月
プロポーザル
役場周辺拠点整備(比奈窪56プラン)も視野に入れた新たな生涯学習施設建設事業を進めています。
2月15日には、改善センターで設計者選定プロポーザルの二次審査が行われ、設計受託予定者が決まりました。
設計者選定プロポーザルは、建物の設計案を選定するコンペとは異なり、今後のパートナーとなる設計者を選定することが目的です。
今回、設計者はひとりではなく、統括技術者のもと、意匠、デジタル、ランドスケープ、構造設計などの専門家からなるチームを求めており、さらに町民の皆さまとの対話や、町や許認可行政庁との調整などで、形にしていくには、傾聴力や柔軟性も必要になります。
そうした質の高いチームを選ぶには、「どう技術力を見極めるか?」「どう聞く力や対応力を測るか?」などをプロポーザルに折り込み、しかも主催する地方自治体の側も、審査員が誰なのかも含み、公正な選定を行えるかも問われます。プロポーザルの仕組みそのものも、信頼を損ねないよう極めて透明性の高いものにならざるを得ません。
建築界の反応は敏感です。12月3日のプロポーザル公告と同時に質問が寄せられ、設計者チームがいくつも役場周辺を訪れるようになり、一次審査(書類審査)には33者もの応募がありました。
12月25日に5者が選ばれ、二次審査では各設計者のプレゼンテーションと質疑に加え、5人の統括技術者と選考委員による全体討論がありました。
質疑や討論の回答も契約内容にも当たるので、選考側も入念な準備で臨み、まさに真剣勝負が展開されました。
わたしは、発注者であり、審査委員ではないため、5時間かかったネット中継を担当しました。
やりとりを目撃しながら、町として最高なものをベストな形でお届けさせていただくには、「ここまでやらないといけない!」という思いを新たにしました。
建築界の反応は敏感です。
リアルタイムの中継から5日間で2,400回近く再生され、審査委員のおひとりによると、すでに中井町の取り組みは、基本構想、基本計画の作り方から設計者選定プロポーザルに至るまで、モデルケースと評価されているそうです。
今回のプロポーザルの目撃者として、町として、深い納得とやってよかったという安堵感があります。
来年度から本格的に設計が始まります。この水準をしっかり維持しながら臨んでいきます。
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更新日:2025年02月28日