ちょうちょう発し その20 2025年7月

更新日:2025年07月01日

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跡地で会いましょう

8月以降に中村下会館の解体工事が始まります。
ご案内の通り、中村下会館は、みかんの集荷場であった土地に昭和53年、児童館として開所、学童の開設などに伴い、児童館の利用も減少したことから、平成28年に地域集会施設へ用途変更されました。

耐震基準を満たしておらず、耐震化に多額の費用がかかるため、廃止を前提としつつ、修繕は最低限に行い、無償で使える施設としました。

「耐用年数45年をもって廃止」と令和2年3月「中井町公共施設長寿命化計画」で正式に位置づけた後は、周辺自治会や会館利用者へのアンケート、代替施設への案内を含む説明を重ねました。

持続可能なまちづくりに向けて、公共施設は、これからの使い方などに合わせ、機能の充や長寿命化など多様な手段を使って、質を充実させつつ、数や量的ボリュームを縮小する必要があります。その方向性をわたしは「縮充」と呼び、今後の公共施設の根幹に据えています。

中村下会館は「縮充」の最初のケースと言え、公約通り、建物は解体するものの、売却も選択肢であった土地は、歴史ある場として残す方針に転換しました。

跡地利用は、エリアへの総合的な取り組みの一環として捉え、施設であれば「人ありき活動ありき」で、新たな生涯学習施設との機能重複を避けていくこととし、令和5年12月議会に中村下会館を廃止する条例改正案を提出しました。

改正案提出と前後して、議員有志が跡地利用のアンケートを取られ、議会からは「人々が憩い、交流できる場が求められている」「跡地利用が決まっていないのは、地域に不安を与え、住民福祉の低下に繋がる」などの指摘がなされ、改正案は反対多数で否決されました。

耐用年数を超えた令和6年3月末で使用中止に。1年後に改正案を再提出し、可決いただきましたが、議会からは跡地利用の早期取り組みを求める声があります。

商業施設建設が始まり、祭礼調査も行う中、エリアとして動き出した中村下地区。
公共用地の利活用は多様な選択肢がありうる上、防災や交通の課題も抱える地域です。
何のためにどう使うかは、そこを「使いこなす、使いたおす」人と活動があることです。

そのため、解体工事終了後、地域の皆さんとの集まりを予定しています。跡地で会いましょう。そこを利活用するあなたと話しましょう。

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