ちょうちょう発し その24 2025年11月

更新日:2025年10月31日

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短期防

町の向こう3か年の防災対策を「短期防災体制強化ステップ」(短期防)にまとめ取り組んでいます。
たとえば、避難所対策と同時に在宅避難への視点が欠かせませんが、防災は各論に陥りやすいため、この「短期防」を通して常に防災・災害対応の全体像を描きながら、各対策の位置付けと展開を図っています。
災害はいつ起こるか分かりませんが、対応力強化は一足飛びにはいきません。ステップを踏みながら、らせん状に総合力を向上させるのが狙いです。進める上で、わたしがモットーとしている原則を暫定指針としました。

1.備えていたことしか、役に立たなかった。備えていただけでは、十分でなかった。

これは3・11の災害対応を行った国交省東北地方整備局の「災害初動期指揮心得」の冒頭の言葉です。この言葉を胸に、今年度は防災訓練の見直しと体系化を進めています。暑い時期を避け11月16日に行われる総合防災訓練の重点地域では、各種体験以外に「見て知る避難所」の要素を加え、マンホールトイレや体育館に避難所イメージを再現します。来年度以降は町内関係団体の災害時連携強化、他自治体などからの受援体制確立も視野に入れたBCP(業務継続計画)改訂などに取り組みます。

2.不安に応える・不満に向き合う

「災害時要支援者個別避難計画」の作成が始まっています。これは共助も不可欠なため、自治会などを単位とした「地区防災計画」との連携し一体的に進める工夫も行っており、今年度は3自治会にモデル地域として協力していただく予定となっています。
既存の「防災行政無線アプリ」を停止し、Yahoo!防災アプリや、LINEなど各種SNSで防災行政無線と同じ情報が得られるようになります。

3.ヒューメインを貫く

ヒューマン(Human)に似たヒューメイン(Humane)という語「人道的な、苦痛を与えない」といった意味で、過ごしやすい避難所のために来年度、体育館エアコン一斉設置を目指します。昨年度初めて4日間開いた災害対策本部の教訓から、職員が疲弊しない持続可能な本部運営を進めます。
「備えていただけでは、十分でなかった。」は真に迫る重いことばですが、負けないで、だれもが助かる防災を皆さまと一緒に実現してまいりましょう。

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