外来生物について
外来種とは
外来種は、人為的な影響によって本来の生息地域から、もともとは生息していなかった地域へ入りこんだ生物のことです。反対に、もともとその地域に自然分布していた生物は在来種と呼ばれます。
外来種が入りこむ過程には、例えば毛皮の利用のために家畜として輸入されたものや、海外との船舶の往来の際に積荷と一緒に日本へ上陸したもの等があります。
もともと日本に生息していた生物でも、本来生息していなかった地域に人為的要因によって入りこんだ生物は外来種とみなされます。
外来種による影響と対策
外来種はそのすべてが人間生活に悪影響を及ぼすものではありませんが、中には競争能力・繁殖能力の高さにより、在来種の生息地を奪ったり、農林水産業に対して被害を与えたりする場合があります。
外来種による被害を予防するためには、もともといなかった地域へ「入れない」ことが重要で、飼育・栽培している外来種については、野外に出さないよう「捨てない」こと、既に野外で繁殖している場合は、それ以上「広げない」ことが大切です。(外来種予防三原則)
県内で注意が必要な外来種
クビアカツヤカミキリ
- 特徴
体長が25ミリメートルから40ミリメートル程度、全体が青みを帯びた黒色で、つやつやした光沢がある。前胸部の背中側が赤く、両側に突起があり、そろばんの珠のような形をしている。オスの触角の長さは体長の2倍程度でメスの触角は体長と同程度である。
- 影響
本種の幼虫は、サクラ、ウメ、モモ、ハナモモ等の主にバラ科の樹木を食害する。被害が著しい場合には食害された樹木は衰弱し、枯れてしまう。
詳しくは下の環境省資料をご覧ください。
クビアカツヤカミキリ(環境省資料) (PDFファイル: 834.6KB)
ツヤハダゴマダラカミキリ
- 特徴
成虫は体長17ミリメートルから40ミリメートルで、特に30ミリメートル前後のものが多い。成虫の体色は光沢のある黒色をしている。触角は長く、黒色と淡青色の縞模様をしており、オスは特に長い。前胸背板の側方に目立つ1対のトゲ状の隆起がある。背面には白色の斑紋がある。
- 影響
既に日本国内において、アキニレ等の街路樹や植栽木への加害が確認されている。本種の定着域では、被害木の枯損や落枝・倒木等により人への被害が発生する危険性もある。また、本種の寄主植物の内、リンゴ属、ナシ属、バラ属等は、農産物として全国的に栽培され、食害による農林業への被害のおそれがある。
詳しくは下の環境省資料をご覧ください。
ツヤハダゴマダラカミキリ(環境省資料) (PDFファイル: 394.2KB)
サビイロクワカミキリ
- 特徴
オスは体長26ミリメートルから34ミリメートル、メスは体長33ミリメートルから40ミリメートル。頭部には縦溝があり、複眼は暗褐色で大きく目立つ。オスの触角は体より長く、メスの触角は体よりやや短い。背中に白い斑点があり、上翅基部には顆粒状の突起がある。
- 影響
既に、日本国内において街路樹や市街地等に植栽されているイヌエンジュ、エンジュへ加害し、枯損させることが確認されている。街路樹等の植栽樹が加害されることで、景観へ悪影響を及ぼす他、市街地での公共の場において被害僕の枯損や落枝等による人への被害が発生する危険性もある。
詳しくは下の環境省資料をご覧ください。
サビイロクワカミキリ(環境省資料) (PDFファイル: 456.4KB)
ヒアリ
- 特徴
体長2ミリメートルから6ミリメートル、胸部の体色が赤褐色、腹部が暗色で艶がある。触覚節数は10節で第3節は長い。在来種で本種のような土で大きな塚を作る種はいない。
- 影響
刺されると、アルカロイド系の毒によって非常に激しい痛みを覚え、水疱状に腫れる。毒に対するアレルギー反応(アナフィラキシーショック)を引き起こす場合がある。
詳しくは下の環境省資料をご覧ください。
また、ヒアリについては直接の相談ダイアルもありますので、下の環境省ホームページもあわせてご覧ください。
ストップ・ザ・ヒアリ(環境省資料) (PDFファイル: 1.4MB)
要緊急対処特定外来生物 ヒアリに関する情報(環境省ホームページ)
セアカコケグモ
- 特徴
メスの体長は約7ミリメートルから10ミリメートル、オスの体長は約4ミリメートルから5ミリメートル。毒性が強く有害なのはメスのみで、オスは毒が弱い。全体が黒色で、大きな球状の腹部の背面に目立った赤色の縦条がある。
- 影響
噛まれると、局所の痛み、熱感、かゆみ、赤み、リンパ節の腫れ等が生じ、脱力、頭痛、筋肉痛、不眠等の全体症状が生じる。また、重症化すると、全身に強い痛みが生じたり、筋肉麻痺を起こすことがある。
詳しくは下の環境省資料をご覧ください。
セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモにご注意ください!(環境省資料) (PDFファイル: 851.6KB)
外来種を見つけた場合
もし、町内で上記のような外来種を見つけた際には、生きたまま持ち帰らず、その場で捕殺して、産業環境課へ発見日時、発見場所等をご連絡ください。
可能であれば写真等の記録をお願いします。
危険生物
外来生物以外にも、マダニやヤマビル、スズメバチなど危険な生物が身近に生息しています。
事前の対処法や応急措置について学んで危険回避をできるようにしてください。
詳しくは下記のホームページをご覧ください。
野外における代表的な危険生物とその対処法(神奈川県ホームページ)
その他、サルやイノシシ等の野生生物と出会った場合の対応は下記のページをご覧ください。
この記事に関するお問い合わせ先
産業環境課 環境班
〒259-0197
神奈川県足柄上郡中井町比奈窪56
電話番号:0465-81-1115
ファックス:0465-81-4676
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更新日:2024年04月01日